今回もお客様からいただいたお問合せを取り上げてみたいと思います。
「会社印(角印)と、電子印鑑(法人)の購入を検討しています。同じもので作れますか?」
という内容です。このご質問に関して端的にお答えすると
既にお持ちの印鑑と「完全一致する」印影を新たに作ることは、偽造防止の観点からできませんが、
角印など新しい印鑑を作るタイミングで、同じ印影の電子印鑑をセットで作ることは可能で、
リアル印鑑と電子印鑑のW持ちは可能、ということになります。
さて、そのほかのコラムも見ていただいている方がおられたら
「紛失対策などで同じ印鑑を2本持てないはずでは?」というご意見も出てきそうですが、
少し細かいハナシになりますが、リアル印鑑と同時に電子印鑑も作成できる理由はこうです。
◆電子印鑑で使った印影画像を元に彫刻しても
彫刻針の状態により仕上がりに差ができるため完全一致とはなりません。
◆金属系の印材以外、当店 京都光林堂では手彫り仕上げを行いますので、
その際にも微妙なラインの違いが発生します。
上のような理由から、実際に捺印した印影と電子印鑑の印影では「別モノ」として扱うことができ、
同じデータを元にリアル印鑑を彫刻しても全く同じ印影にはなりません。
このように「非同一性」が担保されていることで、
ビジネスシーンにおいても安心してリアル印鑑と電子印鑑を併用いただけます。
一方、既にある印影をトレースしてキレイな(精度の高い)画像を起こすことはできません。
既存の印影を元にする場合は、印影そのものをスキャンして画像化することになりますが
1.後加工が無いので違いが発生しない=完全一致
2.紙に捺印したものの印影なので印影が鮮明ではない